カテゴリー: WORKS

  • ナンチャッテ!ご近所聖地ガイド

    日常生活の延長として来訪可能な近隣スポットでの”コンテンツの追体験”のレコメンド

    Micro Contents Tourism 2020-2025

    近隣地域への外出を促し, 新たなスポットを発見・訪問することは, ストレスマネジメントや地元の魅力再発見につながる. 特定のスポットに対して外出意欲を高める観光振興策として, 聖地巡礼に代表される, コンテンツの物語性を観光資源として活用するコンテンツツーリズムが挙げられる. 但し, ユーザーが魅力に感じるコンテンツと密接に関わる真正性の高いスポットが近隣に存在する可能性は非常に低く, ユーザーの好みへの対応や任意の地域への適用は非常に困難である.
    そこで本研究では, 従来のように真正性の高いスポット(例:コンテンツの直接的モデルとなった舞台)を扱う紹介文ではなく, ユーザーが魅力的に感じているコンテンツのキャラクターや人物が感じた世界観や行動と近似した体験を得ることができる紹介文をスポットに付加することによる”コンテンツの追体験”のレコメンドを提案する. またそのプロトタイプとして, ユーザーが好ましいと感じているコンテンツの物語的文脈をLLMによって分析し, コンテンツの雰囲気や出来事のキーワードを出力・関連した近隣のスポットを, その選定説明と共に複数リストアップすることで, 近隣のスポットに来訪したくなる気持ちを誘起するWEBアプリケーションを制作した.

    • 石原 由貴, 美藤 輝樹, 渡邊 加奈 : 近隣スポットへの来訪意欲を誘起するためのコンテンツ追体験レコメンドシステムの構築, 情報処理学会 インタラクション2025論文集, 2025年2月. [poster]

  • 指ノビノビアプリケーション

    HMDのハンドトラッキングを活用した、ジェスチャーを用いた指の伸縮感覚の誘発

    Nobi-Nobi-Finger 2020-2025

    手・膝等の身体リサイズ錯覚によって慢性疼痛が軽減されることが先行研究により示唆されている. この伸縮錯覚は身体部位が伸び縮みする視覚刺激と共に, その部位を押す/引っぱる圧覚刺激を同時に付与することで, 強固な疼痛抑制効果を誘起する. しかしこの手法では圧を加えるための補助者が必要となることから, 自宅で簡易に実施することは困難であった.
    簡易で強固な指の伸縮感を誘起するためには, 市販のVRヘッドセットのみで取得可能な圧覚に代わる刺激提示が必要である. そこで本研究では, 身体部位の“伸縮を想起させる行為”を用いた伸縮感の誘起要因について同定し, 簡易なVR環境下における伸縮感の効果的な誘起手法を構築する.

    • 石原 由貴 : 仮想空間における体験者の行為が指の伸長感に与える影響の比較, 日本認知科学会第42回大会, 2025年9月. [poster]
    • 石原 由貴 : VR環境における身体伸縮提示による疼痛軽減評価のためのアプリケーション, ヒューマンインタフェースシンポジウム2024, 2024年9月.[poster][paper]
    • 石原 由貴, 遠藤 孝則 : 仮想空間における”つまみ動作”を用いた能動的関節位置移動による指の伸縮錯覚の誘発, 情報処理学会インタラクション2024, 2024年3月.[poster][paper]
    • 石原 由貴 : 仮想空間における所作を利用した身体伸縮錯覚の誘発, 日本認知科学会第40回大会, 2023年9月.[paper]
    • 新しいボディイメージを模索するVRチルアウト”Weird Chillout”, 2020年(株式会社GOCCO.名義)
      https://weirdchillout.studio.site
  • ノビノビストレッチング

    エロンゲーション表現を誇張することによる、もっと伸び感のあるストレッチ

    Stretchy Stretching 2024-

    身体リサイズ錯覚を活用した疼痛軽減手法において, その効果を高めようとする場合には視覚フィードバックに対応した補助者による患部への触覚刺激が必要であり, セルフケアとしての実施が困難であった. そこで本研究では触覚刺激に代わり筋の緊張/弛緩といった固有感覚によって体験者自身で刺激を与えられるストレッチングの動きに着目し, 筋が伸びる動きと同期して身体部位が伸長する“誇張した”身体イメージの視覚フィードバックを与えることで, 体験者単独で実施可能かつ効能感(筋の伸長感によるモチベーションの向上, 疼痛軽減, 動作の補正)の高いストレッチング手法を提案する. その手法として, 一般で入手可能なVR環境下にて, ピラティスにおいて重要視される伸長感(エロンゲーション)の意識が必要な部位に対し, 自身の動きと連動して身体部位を伸長させるアバター提示を行う.

    • 石原 由貴 : エロンゲーション表現を強化した視覚提示が 背伸び動作時の姿勢に及ぼす影響, ヒューマンインタフェースシンポジウム2025, 2025年9月. [poster]
    • 石原 由貴 : 背伸び動作時の視覚フィードバック提⽰が伸⻑感に及ぼす影響, 日本イメージ心理学会第25回大会発表論文集, 2024年12月.[paper]