エロンゲーション表現を誇張することによる、もっと伸び感のあるストレッチ
Stretchy Stretching 2024-
身体リサイズ錯覚を活用した疼痛軽減手法において, その効果を高めようとする場合には視覚フィードバックに対応した補助者による患部への触覚刺激が必要であり, セルフケアとしての実施が困難であった. そこで本研究では触覚刺激に代わり筋の緊張/弛緩といった固有感覚によって体験者自身で刺激を与えられるストレッチングの動きに着目し, 筋が伸びる動きと同期して身体部位が伸長する“誇張した”身体イメージの視覚フィードバックを与えることで, 体験者単独で実施可能かつ効能感(筋の伸長感によるモチベーションの向上, 疼痛軽減, 動作の補正)の高いストレッチング手法を提案する. その手法として, 一般で入手可能なVR環境下にて, ピラティスにおいて重要視される伸長感(エロンゲーション)の意識が必要な部位に対し, 自身の動きと連動して身体部位を伸長させるアバター提示を行う.